
第二回のテーマは「捨て猫の子育てに必要なもの一覧」です。
子猫の世話をするために用意すべきもの
子猫を保護したら、その子を立派な成猫に育てあげなければなりません。子猫を育てるために必要なものは下記の通りです。
【保護した当日から必要なもの】
・子猫用のミルク
・子猫用ウェットフード・ドライフード
・哺乳瓶(スポイトでも可)
・ご飯・水を入れるための猫用食器
・子猫用のトイレ
・猫砂
【保護した当日には必要ないが、後々必要なもの】
・猫ベッド
・キャリーケース
・猫用爪きり
・爪とぎ
・猫用おもちゃ
・猫用シャンプー
【なくても問題ないが、あると便利なもの】
・ペット用ヒーター(冬)orジェルマット(夏)
・猫ベッドのカバー代わりになるタオル
・首輪
・猫の飼い方が書いてある本
・キャットタワー
・猫用ドライシャンプー
ご飯のためのグッズを用意しよう

保護した捨て猫がまだ離乳していないほど小さい場合は、
子猫用のミルクを用意しましょう。人間が飲む牛乳は与えてはいけません。
牛乳に含まれる乳糖
という成分を消化するための酵素(ラクターゼ)を猫が持っていないからです。
飲んでも平気な猫ちゃんもいますが、拾ったばかりの子猫は弱っています。
下痢
をしてしまっては、容態が急変して命にかかわることも。
また、犬用のミルクや、成猫用のミルクも販売されていますが、
摂取できる栄養が異なるため、「子猫
用」を与えるようにしましょう。
猫用の哺乳瓶を使って与えてもいいですが、子猫が飲むミルクの量はごく少量。
上手に飲むようであれば、スポイトなどでも代用可能です。
ミルクを与える際は、子猫を抱えて上体を起こさせます。
口をあけさせ、ちょっとずつミルクを流し込みます。
人間の赤ちゃんのように、あお向けで授乳させると気管に
ミル
クが入ってしまって窒息する危険性があるので十分注意を。
いろいろな味を覚えさせよう

離乳し始めたら、市販の離乳ペーストや子猫用のウェットフードを
すりつぶしたものを与えます。
獣医さんから「もっと体重を増やす必要がある」といわれた場合は、
おやつ代わりにミルクを同時並行で与えると体重がきちんと増加していきます。

また、この時期はいろいろな味を覚えるための大切な時期。肉エキスが入ったもの、
魚エキスが入ったもの、様々な味のご飯を与えましょう。
この時期に
一種類の味のものしか与えないと、将来大きくなった際、
その味のご飯しか食べなくなることも。
病気になって、病院から療養食を出されたとしても、
味が気に
入らずに食べられない…なんてことにならないよう、たくさん味を覚えさせましょう。
猫のトイレグッズを用意しよう

保護した捨て猫がケガなどをしていた場合、
市販で売られている猫トイレだと自力でトイレの中に上って入ることができないこともあります。
その場合
は、高さのないプラスチックケースなどを代用して、
子猫がいつでも好きなときに自分で出入りできるような配慮が必要となります。
今回保護された猫・空ちゃ
んは、足元がまだふらついていたので、文房具などを入れる、
高さがないプラスチックのケースに猫砂を入れて代用しました。

また、トイレの中には猫砂をいれる必要がありますが、猫砂には様々な種類があります。
■猫砂の種類
・紙系…軽くて持ち運びやすい。固まりにくい場合もある。
・鉱物系…おしっこが固まりやすいが、ほかの猫砂に比べて重い。
・木系…おしっこの吸収がよい。素材が軽いので、飛び散りやすい。
・おから系…猫が誤って口にしても安心。トイレに流せるものも多数。
・お茶系…お茶の香りで排せつ物のにおいがしにくくなる。
猫にも好みがあるので、可能であれば幾つか試してみて、一番猫が気に入ったものを使うことをオススメします。
リラックスできる環境づくり

偶然余っている小部屋があったので、そこを保護された子猫用の部屋として開放していました。
また、すぐに用意する必要はありませんが、
猫用ベッドがあると、保護猫は安心して眠ってくれます。
猫はやわらかく快適な場所で眠るため、捨て猫を保護してから落ち着いたら用意するといいかもしれません。
飼い主さんの自宅が猫にとって少々広い場合は、
猫ベッドがもう一つくらいあると猫が喜んでくれます。
写真は、お年玉として買ってもらった新しい猫ベッドに大はしゃぎする空ちゃんの様子です。
遠くからダッシュして体当たりをしています。
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子猫があまりに小さい場合、思いもよらない場所に入ってしまうことがあります。
家事をしていて目を放し、子猫が本棚の後ろに入ってしまい、出られなくなってしまった…
なんてことがないよう、子猫がまだ小さいうちは、ケージがあると安心かもしれません。
そのほか、やわらかい材質のぬいぐるみを好む猫もいたりします。
保護した捨て猫がそういうタイプだった場合、与えてあげると喜ぶでしょう。
ペットショップなどで犬や猫が使うための安全なぬいぐるみが販売されているので、
手ごろな値段であれば購入しても良いでしょう。
おもちゃを準備しよう
保護した捨て猫の体力が回復してきたら、
しっかりと体をつくるためにもたくさん遊んであげなければなりません。
そのため、猫用のおもちゃを用意する必要があります。

ペットショップでなくとも、最近では100円ショップなどでも
猫じゃらしを購入することができるため、活用すると良いでしょう。
ただし、猫じゃらし
の寿命は短いです。猫が気に入ってくれればくれるほど、
かなり激しくじゃれるので、すぐに壊れてしまうことも…。購入の際は、数本買っておくと安心です。
最近では、猫をじゃらすための猫用レーザーポインターが販売されています。
遊ぶ際は、猫の目に光が入らないよう注意が必要です。
空ちゃんが買ってもらったのは、肉球のライトがでてくる猫用ポインター。
これならばじゃれて壊すこともないので安心です。
たくさん遊んであげると、足腰も強くなり、筋肉もしっかりついてくるので、
どんどん行動範囲が広がっていきます。保護した当初は上れなかった階段にも上れるように…。
成長がうれしい反面、思わぬ場所によじ登って降りられなくなることもあるので、注意してあげましょう。
お世話グッズの準備も

猫のお世話グッズも用意する必要があります。
猫の体を拭くためのウェットシートなどがあると、軽く体が汚れた場合に便利です。

猫の爪も定期的に切らなければなりません。
人間用の爪きりでも問題はないですが、
猫用のものの方が使いやすいため、可能であれば用意しましょう。
最初は嫌がる猫ちゃんがほとんどです。
爪を切る前に、ふだんから猫の手足を軽く触ったり握るなどして、
手先に触れられることに慣れさせましょう。
爪とぎといえば、ダンボール製のものが一般的ですが、
最近では爪とぎタワーなるものも売っています。
ダンボールのものとは異なり、長い間使うことができます。
また、猫の体調管理をするために、保護したのが冬ならば猫用のあったかグッズを、
夏ならばひんやりジェルマットを用意するといいでしょう。
子猫はとても小さいので、どこに入り込むかわかりません。
家事などをしていて目を離す場合は、鈴のついた首輪をつけさせて、
居場所がわかるようにす
る手もあります。
最近の猫用首輪は、どこかにひっかかって猫が中づりになったりしないよう、
少しの力ですぐに外れるようになっているため安全です。鈴の音
を嫌がる子もいるので、
猫の反応をみながら首輪を使用しましょう。
大きくなったらキャットタワーも

猫を飼育する際は、横の広さよりも縦の高さが必要とされることは有名です。
部屋のスペースが許すのであれば、キャットタワーの購入も検討してもいい
かもしれません。
ただし、まだ小さい子猫の場合は、あまり大きなキャットタワーを与えてしまうと
転落してケガをしてしまうこともあるので、
購入する場合は
猫の体がある程度大きくなってからの方が安心です。
