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この連載では、私が4人の猫と出会ってきた経緯を紹介してきた。偶然にも全員男の子。よくツイッターなどで、「うだまさんは、男の子の猫しか好きじゃないんですか?」と聞かれたりするが、もちろんそんなワケはない。可愛らしさにおいて性別など超越した存在が猫だ。男の子だろうが女の子だろうが、猫というそれだけでもう大好きだ。


吸血鬼漫画、「ヘルシング」パロディの「諸君、私は猫が好きだ」なんていう長編漫画も書いたし、自分のツイッターのつぶやきなんか、ほぼ100%が猫のことだ。もうそれくらい猫が好きだ。

自分が書いている猫ブログを見返してみてもちょっと引くくらい猫が好きだということがわかる。ブログという日記をつけ始めてはや2年半になるわけだが、日記は自分を対象化し、流動的な日常生活を文字で固定するから客観視がしやすい。ところが客観視して何がわかるかって、なんていうかまぁ、いかに自分が変態かってことなのだった。猫に対する滝のような愛と可愛らしい猫のにゃんたまのことしか書いてない。




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私は猫が好きだ

とにかく私は猫が大好きだ。本当に本当に猫が好きだ。

猫の飼い方の本に「あなたの猫に"大好き"という気持ちを伝えるためには猫と目をあわせてゆっくり瞬きすると良い」って書いてあったからやってみたら、うちの猫がカコッンカコッンと言ったあと床に盛大にゲロ吐いたんだけどそれでも大好きだ。

猫の小さな心音を聞くと幸せな気持ちになれるってツイートをみたのでうちの猫の胸に耳を当ててみたら「トックン…トックン…トッ(ry ガーゴンガーゴンガアアアアアーーゴン(喉を鳴らし始めた) ギュルルッル(腹の音)…ミッ!!(屁)」って感じで心音がさっぱり聞こえなかったけどそれでも大好きだ。

朝っぱらから私のiPhoneを起動して、猫「にゃー」 ぽぽん「あなたの言っていることがわかりません」 猫「にゃんにゃーん!」 ぽぽん「ニャンニャンをウェブで検索しますか?」って猫とSiriが会話してるのを見るのも大好きだ。

チョコワっていうコーンフレーク食べてたら猫のカリカリに似ているせいか猫が「ご飯!それ僕のご飯だよね!?」ってまとわりついてしゃーないから目の前でドバドバと牛乳かけてやったら「(( ;゚Д゚))なんってことするのよおおお悪魔!!」って感じでニャーニャー罵ってくるところも大好きだ。

在宅中猫が私にぴったりくっつく日とそうでない日があってくっつかれると「全くホント私のこと大好きなんだから~」と思っていたが今何気なく過去の気温を調べてみたら気温が12℃を下回った日のみ猫が寄り添うことがわかり吾輩がホッカイロ扱いされていることが判明したんだがそれでも大好きだ。

うちの猫のうんちが少しゆるかったから電車で2分の場所にある動物病院にいってお腹の薬もらえたから帰りの電車に乗ったらキャリーケースの中で猫が「にゃー(出してー!)」って鳴く度に同じ車内にいる酔っ払いのおじちゃんが「にゃー」って猫語で返事してて乗客たちの肩がプルプル震えてるのを見るのも大好きだ。

仕事の関係で猫カフェ行って店の猫ちゃんにモテてしまい体中にスリスリされこのまま家に帰ったら浮気したことがうちの猫にバレて殺されると思い帰宅した瞬間に服全部ぬいで洗濯機にいれたら靴下だけ脱ぐの忘れ結局浮気がバレてハイパー猫パンチされ靴下も脱いですっぽんぽんになって風邪ひいたんだけどそれでも好きだ。

ビールのつまみにハートチップル食べてる最中に猫が膝に乗ってきて私のほっぺにチューしてくれたので「どうちたんでちゅか~?」と顔を近づけて話しかけたら超にんにく臭い息を思いっきり猫が嗅いだらしく「ゴッッ!!」って一声鳴いてどっか逃げていく後姿を見るのも大好きだ。

生まれて初めて金縛りにあって金縛りの時って枕元に誰かが立ってるから絶対見ちゃいけないと言うけど我慢できなくて目玉だけ動かして見てみたらうちのデブ猫が爆睡してて「デュ」って寝ごと言ってて挙句の果てに盛大にクシャミして顔が唾だらけになってなんか何もかもどうでもよくなるのもまた醍醐味だ。

私が起床したのを発見するとうちの猫が「!」って顔して慌ててかけよってきてほっぺにチューしたりフワフワの頭で頭突きしてきたり肉球で私の口を押したり「起きてくれて嬉しい」って表現するのが嬉しいんだがご飯あげた途端私への興味が一切無くなるから「飯、はよ」の表現かもしれないけどそれでも大好きだ。

最近毎日夜中に寝てる時布団から少しだけ外に出た左手に何か当たる感覚がしてた気がするんだけど怖くて見れなくて放置してたけど昨日何かが当たっていきなりそれが左右に振動し始めてあまりに怖すぎて勇気を振り絞って目を開けてみたらうちの猫が私の手におでこをつけてセルフなでなでしてるだけだったということが判明して余計に好きになった。

クタクタになって家に帰ってきて玄関を開けて猫たちが出迎えてくれて喜びのクネクネダンスを踊ってくれてご飯をあげたらカリカリって言いながらおいしそうに食べてくれてお水をお手手ですくって飲んでいて少し一緒に遊んだ後いつもの猫ベッドで幸せそうに眠る姿を見るとなんかもう屁がでるほど嬉しくなる。

猫を東京から栃木につれて帰った時に改札とか列車の中で靴ひもを直す人がめっちゃ多くてオッサンも女子高生もOLもおじいちゃんも大学生の兄ちゃんもやたら直すから何かなと思っていたら理由がわかった。キャリーケースの中に入っている猫を見るにはしゃがむしかない。そのカモフラで靴ひもを直してるんだと。そういう猫好きな人たちも大好きだ。

とにもかくにも私は猫が好きなのだ。大好きなのだ。大大大好きなのだ。

うちの子へメッセージ

■長男ハルへ


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天国のハル君へ。元気にしてますか?毎日毎日こっちは賑やかです。弟たちはものすごくデカくなったよ。次男リクが6.1キロ、三男の二代目ハルが3.5キロ、四男のソラが5.2キロです。

毎日毎日、ハルの写真を見てすごしてますよ。赤ちゃんの頃に抜けた乳歯を取ってあるから、それもカプセル型のネックレスにいれてつけてます。歯じゃなくて歯の先にある本体に会いたいんだけど、しょうがないね。

月命日には、大好きだったゆで卵を作ってます。うちの三男がそのおこぼれをもらってすごく喜んでます。白身を噛む姿がかわいいよ。どうか、これからも見守っててください。

■次男リクへ


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毎晩玄関まで出迎えてくれてありがとうね。とってもうれしいです。でもなるべく、私の肩には上らないでね。もう6キロもあるじゃない体重が。昔、肩に乗せてたのは、まだ500グラムぐらいしか体重が無かったからであって、今は無理だよ。この間無理やり乗ってきたから首がグキってなって右しか向けなくなって3日間エジプトの壁画みたいになってたからね。

あと、毎日一緒に遊んでくれてありがとう。クタクタに疲れて帰ってきて、私のところに宝物(ねずみのおもちゃ)を持ってくるから、「遊んでほしいのかな?」って思ってた。だから死ぬほど疲れてても遊んで「あげてた」けど、一緒に遊ぶと私のHPが全回復することに気づいたよ。遊んでもらってたのはこっちだったんだね。ありがとうね。

■三男ハルへ


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とりあえず私がカレー食べてる時にうんこするのはやめてください。3分以内に食べおわしますから、タイミング見計らったようにうんこするのはやめてください。生理現象だからご飯を食べてる時にうんこしちゃっても別に何とも思わないし、銀河一かわいいハル君のうんこなんてシャネルの5番の匂いだから気にしないんだ。でもさすがにカレーの時はかんべんしてください。心から、お願いします。

あと、誰に見せても「かわいいね」って言われてますよハル君は。動物病院とか連れて行くと先生たちが一斉に「きゃああああああああ」って叫ぶよね。君がかわいいからだよ。兄猫のリクを連れてっても「はい、こんちはー」しか言われないからね。いろんな人に可愛がられててよかったね。

■四男ソラへ

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とりあえず私を見ると「なーむなむなむなむなむ」って威嚇するのやめてください。そりゃね、私が拾ったわけだけど育てたのはうちのオカンだからね。私のこと覚えてなくても仕方がないし、威嚇するのも道理だと思うけど、そのワケのわからない「なーむなむなむ」っていうのはやめてください。かわいいから許しちゃうけど。

ゴミ捨て場で死にかけてた子猫が、こんなに立派になるとは思わなかったよ。元気に育ってくれて、本当にうれしいですよ。お兄ちゃんたちとも仲良くできてるし、本当にいい子ですね。あと、たまには私とも一緒に寝てくださいね。空ちゃんのことが大好きなので。

おわりに

「猫なんか、二度と飼うもんか」というタイトルにはそぐわない、猫に対する愛に満ち溢れた連載になってしまったが、猫を家族として迎えようかどうかを迷っている人の参考に少しでもなれば幸いである。

以上、猫への愛を語ったのでこれにて連載を終了する。でもこの際だから暴露する。実は犬派。特に柴犬が大好き。

今回でこの連載「猫なんか、二度と飼うもんか」は最終回となるが、またいつかどこかで柴犬エッセイなんてものを書いてみたいとも思っている。柴犬飼ったないけど。

それでは、またどこかで。